遠雷に あふるる泪 人知れず
寝苦しく 薬飲めども コノ日来て
蝉時雨 おまえもないて くれるのか
比良の夏 姿なくして 陽も沈む
おとと逝く覚めたまぶたで 夢のなか
なみだ枯れ ゆくあてもなく 酔いつぶれ
うずくまり おのれの行き場 業として
止まるとも 想わずながる ひとしずく
弟。ゆきのり。享年50。
遠雷に あふるる泪 人知れず
寝苦しく 薬飲めども コノ日来て
蝉時雨 おまえもないて くれるのか
比良の夏 姿なくして 陽も沈む
おとと逝く覚めたまぶたで 夢のなか
なみだ枯れ ゆくあてもなく 酔いつぶれ
うずくまり おのれの行き場 業として
止まるとも 想わずながる ひとしずく
弟。ゆきのり。享年50。